江戸川乱歩『緑衣の鬼』春陽堂文庫
- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 春陽堂書店
- 発売日: 1987/11/01
- メディア: 文庫
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ミステリとしては特筆すべき点もなく、半分くらいまで読んだら犯人もトリックも全部分かってしまった。つまらないとまでは言わないけれど、他の有名な乱歩作品とは全体として違うというのが正直な感想。ただ乱歩独特の「子供が怖がる感じの」不気味さは本作でも健在。
後で知ったことだが本作はイーデン・フィルポッツ『赤毛のレドメイン家』の翻案作品であり、乱歩が『赤毛の~』を高く評価していたことから『緑衣の鬼』の発表へとつながったとの話。それで他の乱歩作品とは違うと思ったのか。
これは正確には江戸川乱歩の作品ではないため、有名な乱歩作品を一通り読んだ後から読んだ方が楽しめるかも知れない。
中川翔子 - しょこたん☆かばー4-1 ~しょこ☆ドル篇~
- アーティスト: 中川翔子
- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2011/10/12
- メディア: CD
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1 | はんぶん不思議 |
2 | 吐息でネット |
3 | ロコモーション・ドリーム |
4 | 赤道小町ドキッ |
5 | 約束 |
6 | くちびるNETWORK |
7 | 蒼いフォトグラフ |
以下、中川翔子が歌った内容ではなく原曲への個人的な思い出。
- M1―CoCoのカバー(90年)。当時はCoCoかRibbonかみたいな論争も辺境の地では勃発していたらしいが私は永作さんがいたRibbonの方がいいかな。曲は知らんけど。
- M2―南野陽子のカバー(88年)。これは原曲がなかなか良い。TVの歌番組でも歌われていたがその時の白い階段を降りてくるシーンが後述する岡田有希子の「くちびるNetwork」とどっちだったかイマイチ思い出せない。
- M3―田村英里子のカバー(89年)。この人は確かそんなに上手じゃなかったような気が…おかげで曲も全く覚えていない。ごめんなさい。マルチリンガルなんじゃなかったけか。結構好きでした。
- M4―山下久美子のカバー(82年)。変わった声質の人で布袋寅泰の前妻。この曲は「君に、胸キュン。」っぽいと思っていたら制作に細野さんと高橋さんが関わっていたようです。大変ポップで当時としては新しいジャンルの曲だったように思うんだけれどいかんせん声が自分には合わなかったです。もったいないことをした。
- M5―原日出子のカバー(81年)。この人は夫婦仲がいいというくらいしか存じ上げません。まあいい情報なのでご容赦ください。関係ないけど「約束」と言えば渡辺徹ですよね。
- M6―岡田有希子のカバー(86年)。作詞は松田聖子、作曲は坂本龍一という布陣で制作されチャートでも1位を獲得したが、その2か月後彼女は投身自殺を遂げた。中学時分の生物教師が彼女の大ファンで、事あるごとにその事件について嘆いておられた。結構直接的な詞のメッセージなのに本当に爽やかに歌われていて大人になってから聴くと例の先生のことと相まってちょっとしんみりする。
- M7―松田聖子のカバー(83年)。徳永英明が「VOCALIST」シリーズでカバーした「瞳はダイアモンド」と両A面でリリースされた。松田聖子はそんなに好きじゃなかったので薀蓄はなしです。百恵ちゃんが好きやってんボク。
で、中川翔子がこれらをどう歌っているかと言うと、いわゆる「アイドルっぽいフリフリした歌い方」。同時発売された「しょこ☆ロック篇」では昨今の声優のような若干パワー押しスタイル。ロックシンガーは好きだからそういうのは大歓迎なのである。
Darkspace - Darkspace -I
Darkspace -I
アーティスト: Darkspace
出版社/メーカー: -
発売日: 2002
メディア: mp3
1 | Dark -1.-1 |
2 | Dark -1.0 |
ブラストと吐き出すようなグロウルを中心に据えながらも、ふわふわとしたシンセサイザーの音が存分に使用され、独自の世界を展開している。ザクザクと刻まれるリフとミディアムパートでのクリーンなアルペジオの対置も秀逸で、以後のDarkspaceの作品を考えてもデモの段階からこの完成度は凄い。しかもフリー音源扱い。
これはぜひダウンロードして聴いてみるべき。まさにDarkspaceというバンド名が表すそのもの。テラコズミック。
Static Transmission Protocol←ここの「aural creations」にDarkspace -Iの音源が置いてあります。
Marduk - Serpent Sermon (Limited Edition)
Serpent Sermon : Limited Edition
- アーティスト: Marduk
- 出版社/メーカー: Century Media
- 発売日: 2012/06/04
- メディア: CD
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1 | Serpent Sermon |
2 | Messianic Pestilence |
3 | Souls For Belial |
4 | Into Second Death |
5 | Temple Of Decay |
6 | Damnation's Gold |
7 | Hail Mary (Piss-Soaked Genuflexion) |
8 | M.A.M.M.O.N. |
9 | Gospel Of The Worm |
10 | World Of Blades |
11 | Coram Satanae |
ひたすらスピードで押してくるMarduk得意のファストブラック。やっぱりこんな感じの方がカッコイイなあ。ここ数作はスピードが鳴りを潜めていたのでこれはある意味復活だ。
個人的にブラックメタルはEmperorで入ってMayhem, Darkthrone, Ulverと来た次くらいにMardukを聴いたのだけど、今作を聴いてあの時の昂揚感が蘇った(大げさ)。ひたすら速い「Panzer Division Marduk」と初めて聴いた「Dark Endless」「Heaven Shall Burn...」がお気に入りなのは変わらないけれど。
Altar Of Plagues - White Tomb
- アーティスト: Altar Of Plagues
- 出版社/メーカー: Profound Lore
- 発売日: 2009/04/14
- メディア: CD
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1 | As A Womb |
2 | As a Furnace |
3 | Watchers Restrained |
4 | Gentian Truth |
ブラストパートとミディアムスローパート、ディストーショントレモロ、クリーンアルペジオが絶妙な按配で配合され、ドラマチックに展開するアトモスフェリックブラック。4曲50分でも冗長には聴こえない秀作。全体としてディプレッシブまでは行かずメランコリックなブラックメタルといったところ。Vo.は吐き捨てるように叫ぶグロウル。FenとかLantlôsと通じるところもあるけれどこちらの方が湿気た感じ。
シューゲイザーを好きな人がこういうのも好むとは思えないけれど、ブラックメタルファンからポストブラックにたどりついた人には逸品だと思う。タイトル「White Tomb」とジャケットの鉄塔から察するにこれは「人類の墓場」をイメージしてるんだなきっと。『白い巨塔』か。違う。
ところでAmazonでも手に入るブラックメタルのCDはどんどん買うべきだと思います。
Axis Of Perdition - Deleted Scenes From The Transition Hospital
Deleted Scenes from the Transition Hospital
- アーティスト: Axis of Perdition
- 出版社/メーカー: Thend
- 発売日: 2005/04/25
- メディア: CD
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1 | Deleted Scenes I: In The Hallway Of Crawling Filth |
2 | The Elevator Beneath The Valve |
3 | Pendulum Prey (Second Incarceration) |
4 | Isolation Cubicle 312 |
5 | Entangled In Mannequin Limbs |
6 | This, Then, Is Paradise? |
7 | One Day You Will Understand Why |
8 | Deleted Scenes II: In The Gauze-Womb Of The God Becoming |
無機質ながらもどろどろとしたマシンドラムの音に計算高いギターリフやさまざまのSEが絡んでくる典型的インダストリアルスタイル。Vo.はデスメタルに通じるようなくぐもったグロウルと一部若干不安定なクリーンボイス。
今の世代の音楽を好んで聴く人がブラックメタルにアプローチするならインダストリアルブラックは向いてるんじゃないだろうか。少なくともニューメタルとの親和性は高いと思う。カッコイイよ。
Deep Purple - Slaves And Masters
- アーティスト: ディープ・パープル
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2008/07/23
- メディア: CD
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1 | King Of Dreams |
2 | The Cut Runs Deep |
3 | Fire In The Basement |
4 | Truth Hurts |
5 | Breakfast In Bed |
6 | Love Conquers All |
7 | Fortuneteller |
8 | Too Much Is Not Enough |
9 | Wicked Ways |
Rainbow帰りのリッチーがジョー・リン・ターナーを連れてきてDeep Purpleで演奏したもののジョーはこの1作で脱退(確か解雇)。いいアルバムなのにもったいないなあ。
第2期(イアン・ギラン時代)をDeep PurpleのサウンドとするならこのアルバムはもうRainbow名義でいいんじゃないかってくらいに全然違う。しかしながらディープ・パープルもレインボーもジョーも好きな人(私含め)にとっては珠玉の1枚といえる。もう一度言います。MOTTAINAI。
内容は大体レインボー。これでもかと言うくらいにハードロックのど真ん中で、最初の3曲くらいが特にかっこいい。ディープ・パープルはこれまでもこれからもいいバンドです。
音楽なんて『聴けて、好きなら』それでいいんですよ。嗚呼言っちゃった。でもこれが持論なのです。