江戸川乱歩『江戸川乱歩全集第1巻屋根裏の散歩者』光文社文庫、2004年

二銭銅貨
- 処女作。暗号物だが特に目新しさは無い。西洋の探偵小説を焼き直した感は拭えないし、結局は落とし話。
一枚の切符
恐ろしき錯誤
二癈人
双生児
D坂の殺人事件
心理試験
黒手組
赤い部屋
日記帳
算盤が恋を語る話
- 暗号物。これも『二銭銅貨』と同じく落とし話。しかも『二銭銅貨』以上に簡単な暗号。男って情けないなぁ、ほんと。
幽霊
盗難
白昼夢
- 「好きな乱歩作品を5つ上げろ」と言われれば本作は間違い無く入る。本当に怖い。タイトル通り昼間の街路での一コマを切り取った様な話なのだが、これが物凄い。文章から臭いが立ち込めて来るというか、モヤモヤと湧き立つものを感じる。見事。
指環
夢遊病者の死
百面相役者
屋根裏の散歩者
一人二役
疑惑
人間椅子
接吻