江戸川乱歩『江戸川乱歩全集 第3巻 陰獣』光文社文庫、2005年
- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: 文庫
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- 踊る一寸法師
- 見世物小屋。酒宴。侏儒。玉乗り美女。ダンビラ。手品。炎。全てがグロテスクに、玉乗り美女の襦袢に包まれたように鮮やかな一色に彩られて映る。展開としては大袈裟さも感じるが乱歩の世界を語る上では欠かせない一作。
- 毒草
- 覆面の舞踏者
- 灰神楽
- 火星の運河
- 五階の窓
- モノグラム
- お勢登場
- 人でなしの恋
- 鏡地獄
- 木馬は廻る
- 空中紳士
- 小酒井不木ら5人くらいで書いた合作。読んでいく中どんどん広がっていく大風呂敷をどうやって畳むのかという部分にむしろハラハラしたが、結構上手く収拾した方なんじゃないかと思う。合作だけあって乱歩の作品には無い爽やかさと言うか、明るさがあった。
- 陰獣
- 代表作の一つだが、以前に乱歩が書いた小説のオンパレードの感がある。それだけに、乱歩の作品を多く読んでいる程本作は纏まりが無いと感じるかも知れない。同時に、乱歩独特の不気味さや変態性が詰め込まれていて、非常に面白い。
- 芋虫