地獄絵 - 病院坂の人攫いの家

病院坂の人攫いの家
アーティスト: 地獄絵
出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
発売日: 1999/01
メディア: CD

1病院坂の人攫いの家
2畸形歯車
3月色 -eclipse-
4十二月八日月曜日の手紙
激しく病的でおどろおどろしい歌詞、曲で聴き手の心を掻き乱す「地獄絵」の1999年1stミニアルバム。人間の狂気と絶望をコンセプトにしている(多分)このバンドの曲は全てがひたすら心を乱す。しかし初めて聞いた時は笑いが止まらんかった。私の「変なビジュアル系バンド大好きブーム」の火付け役の一つでもあり、Merry Go Roundと並んで個人的には甚だ迷惑な功績を持つ。

  • M1―タイトルナンバー。陰鬱なイントロで始まり、途中からエフェクトで歪んだボーカルが強烈なイメージを叩き付ける。Vo.レアの囁きが早くもコワイ。
  • M2―タイトルで既に放送禁止。変則拍子が歌詞の内容と混ざり合ってより奇妙さを醸し出す。5拍子なんて聞きなれないのでそれが余計に心のリズムを乱す。
  • M3―この手のバンドが「月」を表現するときに用いる他に無いのかと言うほど最もスタンダードな音色(コーラス系のエフェクトね)に乗せて奇怪な歌詞を気持ち悪く歌うミディアムバラード。
  • M4―完全に作詞者の頭が狂ってるとしか思えない犯罪者予備軍の独白を歌う、と言うより半分以上語りで構成され、それが余計に狂気を助長している、本作品のオチ。

ジャケット写真で散らばっている透明の何かの事を最初私は内服薬のカプセルか薬品のアンプルではないかと思って見ていたのだが、改めて見てみるとバイクのテールランプに付ける独特な形の電球、にしか見えない。何故そんなものをジャケットに?